例え、死ぬとしたら。
現代の日本は、死を忘れて生きている。
そしてそのせいで、生を手放しているのではないかと思う。
善があって悪があるように、明があって暗があるように、
本来は生も死もお互いがお互いを支えている状態だ。
だから、片方を手放して仕舞えば、それはもう片方も手放しているのと同じなのだ。
休みがあって嬉しいのは、働いているからで、働いていなければ、休みは何も嬉しくないのだ。
だから、生を知ろうとするなら、死を身近に感じることが手っ取り早いのだ。
そしてだからこそ、死に近づいた人が、生を一生懸命に生き、成功するのだと思う。
戦争を経験した人が経営者になって成功したのはそのおかげだろうし、だから戦後の日本は立ち上がることができたのだろう。