森田療法、本の紹介

森田療法、知っている人は多いと思うが、まだ読んだ事がない人や、これから読もうと思っている人に向けて、読んだ方がいい理由を書いていこうと思う。

 

メンタルヘルス的な本というのは、病める人(病んでいる自覚のある人)に向けての物が多いと思うが、この本はそうじゃない。

 

ニートも、ギャルも、小学生も、老人にも読んで欲しい一冊になっている。

 

一番おすすめなのは、自分は病んでいない正常な人間だと思っている人だ。

そして自分の行動を深く見直して欲しい。

あの時のあの行動は、実は心の仕組みのせいだったのか、と気づいて早めに自分を労ってあげて欲しいのだ。

 

では本題に入っていくが、この本で重要なのは、とらわれ、はからい、あるがまま、目的本位の四つだ。

 

ここでは、自分が一番感動したあるがままについて語っていこうと思う。

他のものが気になる人は、自分で買って読んでみて欲しい。

 

あるがまま、と言われても何が何やらわからんし、っていう人多いのではなかろうか。

または、今の自分はあるがままだという人もいるかもしれない。

 

しかしこの本でいうあるがままはあなたの思っているあるがままではないし、

人はそう簡単にあるがままになることは難しい。

人によっては死と向き合った時にあるがままになれるだろうし、ただ生きているだけであるがままに生きるというのは聖人くらいでしかあり得ないのではないだろうか。

 

僕の中でのあるがままは、ただ自分の求める目的に対して、真っ直ぐに寄り道せずに、まっすぐ前を見つめながら進むということだ。

よそ見をしたり、目的を変えたり、フラフラしているのはあるがままではない。

 

例えば欲しいものがあるのに、ちょっと安めの似ている商品を買ったり、中古商品で気を紛らわすのはあるがままではない。

自分の欲しいものよりも高くて周りに見せつけられるようなものを買うのもあるがままではない。(それはただの自己顕示)

 

欲しいと思ったのもを、欲しいがままに買う、それがあるがままだ。

 

あるがままというのは他にも好きだと思った人には好きだと言うことだし、

ちょっと可愛くないけどこの子ならいけるだろうって程度の人に告白するのはあるがままではない。

 

ちょっとずつわかってきただろうか?

 

あなたはあるがままだろうか?

今日、何か言い訳をして自分をあるがままではなく、

”かくあるべき”に陥れていないだろうか?

 

あるがままというのはとても難しいものなのだ。

 

しかし、それをいとも簡単に成し遂げてきた時期があなたにもあるはずだ。

それは、赤ちゃんから幼稚園に入る前ぐらいのあなただ。

 

あの頃は、泣きたければ泣いただろうし、お腹が空けばご飯くれって叫んだだろうし、

トミカが欲しければ駄々をこねたはずだ。

 

今のあなたはどうだろうか?

本当は会社に行きたくないけれど、大人というのは会社に行くべきだから、自分はその義務を果たすべきである。だから会社に行くって言っていないだろうか?

 

そうだと思うのなら、あなたはこの本を読んだ方がいい。

 

なぜ自分があるがままになれないのか、原因がわかるはずだ。